一時、1ドル=83円台まで進んだ円高、いつになったら止まるのでしょうか・・・
回復基調にあった日本経済ですが、この円高で輸出企業は輸出採算が大幅に悪化し、今後の業績に大打撃を与え、現地生産の拡大や円高を考慮した価格改定などの対策が急務になってきます。
一方、海外から商材を購入し国内で販売する輸入企業は、過去に結んだ長期の為替予約に絡む評価損の計上を迫られるケースが相次いでいます。輸入コスト増につながる円安リスクを回避するために長期予約を結んだか、実際には想定よりも円高に進んでしまったため、評価損の計上が必要になってしまいました。
為替予約の会計処理は決算日ごとに時価評価する必要があります。四半期や半期決算で仮に評価損を計上しても、次の期首に会計処理を白紙に戻して同額の評価益を出し、為替予約が終了した時点で損益が確定します。したがって途中解約しない限り、為替予約そのものが損益に与える影響はありません。が、株主が本業の収益を把握しにくくなるおそれがあるので注意が必要です。
文責:熱田